ピピ&コット 金谷あつし
エレックレコードに入社、感謝
まだ18歳大学生だった頃、デモテープを録音してもらうため新宿御苑近くのエレックレコードを訪ねた。それまでに僕らは、渡辺プロダクションから打診があったりもしていたが、何故当時まったく知られていなかったレコード会社に行ったのか?これこそ運命だったと思う。小さなビルの2階にその会社はあった。ドアを開けると5〜6メートル先の社長のデスクらしきところに一人の男性が足を机に放り出した恰好で僕らに向かって水鉄砲をかけてきたのだ。
ケメが「あっ、拓郎だ」と、つっついてきたのだが、吉田拓郎を当時まだ僕は知らなかった。「誰?」と「むかつく」を小声で言った記憶がある。そして無事にデモテープを録音し、泉谷しげるさんと古井戸とピピ&コットは同時に後に一世を風靡するエレックレコードにめでたく入社したのである。
それからの出来事や出会いは、僕の人生を豊かにしてくれる経験ばかりで大感謝である。
今、「風に吹かれて」という店を営んでいられるのも、そのおかげがあればこそなのである。
そのエレックレコードが再び新たな時代を築く事を信じて、あのパワーは今でもみんなの心に生き続けている。
ピピ&コット 金谷あつし
